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現代に必要な庭とは?少子化対策

京都 長岡京 庭師
梅鉢園(うめばちえん)梅野です。(庭・植木・ガーデニング)

昨今、少子高齢化、後継者不足で町家が解体されたり、
外国人労働者の問題や地方の衰退でシャッター商店街や
地方創生などがよく話題にあがりますが
庭園をはじめとする伝統産業もやはり衰退の危機にあります。
しかし何千年ものサバイバルを生き抜いてきた文化には歴史上その時代ごとに
必要とされてきた背景があるかと思い、当社では「現代に必要な庭とは何か?」を
テーマに取り組んでいます。
その一つに実験庭園として当社「無の庭」があります。
ここは職住一体の町家形式の小規模事業者の私の自宅兼事務所、作業場です。
よって、ガレージでもあるし、庭でもあるし、地域との共有することスペースでもあります。

ときには子供が蒔いた種を育てる花壇がわりになったり、


夏場は近所の子供たちのプール?になります。

近所には適当な公園がないため、子供や大人の地域間、世代間交流の場となっています。
パティオや池泉回遊式の古典ではありませんが、京都の伝統技法を組み込んだ
庭園技術が盛り込まれた本物の空間を幼少期から体感していきます。


そして信楽の狸にも幼少期から触れています?
同時に狸も子供たちの水鉄砲の標的にされています。

しかし大人も近くで見守れ、地域のランドマークにもなりつつあります。
つまり、プライバシーは確保するが、気配は感じれる昔の町家や路地の機能を
携えた空間をプロデュースしています。
なにより子供たちが喜ぶと周りの大人も活気づくという事を学ばせてもらっています。

庭造り
梅鉢園 うめばちえん
京都 長岡京市
http://umebachien.jp
#植木

数寄屋大工 北村傳兵衛 中野家

京都 長岡京市 庭師
梅鉢園(うめばちえん)梅野です。(庭・植木・ガーデニング)

長岡京市の登録有形文化財の中野家の内覧会へ行ってきました。

中野家は主屋は江戸時代、茶室は昭和26年に建てられ数寄屋大工の北村傳兵衛の
手によって建てられました。

北村傳兵衛は藤井厚二と時代を共にしてきましたので、茶室にも藤井イズムが
オマージュされているんではないかと話しが出ていました。

シンボルツリーの楠は樹齢何年位でしょうか?家の物語を見てきた事は間違いないでしょう。

お茶室

珍しい竹の軒裏

蔵と一体になっている珍しい造りの茶室

聴竹居倶楽部の方々も来られていました。熱い視線を送っておられます。

竹の網代天井など細部にきめ細やかな細工が施されていました。
今後も乙訓、西山地域の文化財、古き良き物が保存活用されていけるよう
お手伝いしていきたいです。

庭造り 梅鉢園(うめばちえん)
京都 長岡京市
http://umebachien.jp/

藤井厚二 喜多邸にて

京都 長岡京 庭師
梅鉢園(うめばちえん)梅野です。(庭・植木・ガーデニング)

先日、京都市左京区にある藤井厚二作品の喜多邸へ行ってきました。

藤井作品の聴竹居の代名詞にもなっているモミジが
こちらにもあり印象的でした。
大正15年に建てられた建築物ですが、比叡山や大文字が眺められるよう2階建てになっており敷地のランドスケープを存分に活かしている印象でした。
また和魂洋才の時代を感じさせる小上がりの畳の間と椅子の洋間を上手く組み合わせているのが特徴的でした。

階段の手すりなども細やかなデティールにこだわりが見え、古くもあるが新しい用と景の美が混同していました。

屋根の下に通風を確保する工夫がされ縁側や南側に庭を設けるなどによりいわゆる京町屋とは異なった手法で光や風あふれる快適な住空間が作り出されていました。




庭造り 梅鉢園(うめばちえん)
京都 長岡京市
http://umebachien.jp/

ツツジやサツキを咲かすには?

京都 長岡京 庭師
梅鉢園(うめばちえん)梅野です。(庭・植木・ガーデニング)

平成が終わり、令和となり史上初の10連休も
終了となってきました。
昨今は温暖化の影響からか長岡天満宮のキリシマツツジも
GWには咲き終わってしまう事も多かったですが、
今年はなんとか連休最後までもってくれ
天気もよく多くの参拝の方が訪れていました。

季節も初夏に移っていき季節ごとに花々も咲き誇っていきます。

今日は、毎年綺麗に咲かせる方法をお教えしたいと思います。

ツツジ類に関しては開花後、あまり長く残しておくと来年の開花を妨げたりしますので、
遅くとも〜8月頃までには
剪定を終わらせておく方が良いでしょう。
また。花が終わった後はお礼肥といって化成肥料を
根元にまいておくことも大切です。

ツツジ類は根が浅いので昨年のように猛暑が続き雨が降らない場合は7〜9月までは
朝晩に水を散布することも大切です。

最後に長岡天満宮の石段から東を見た現在と80年前の景色です。

昭和10年頃の景色です。小学生が掃除をしています。
その頃はキリシマツツジもまだ小さかったかと思います。

庭造り 梅鉢園(うめばちえん)
京都 長岡京市
http://umebachien.jp/

平成最後に

京都 長岡京 庭師
梅鉢園(うめばちえん)梅野です。

平成も残り3日となり、新元号令和の時代へいよいよ移っていきます。
先日、平成最後に竹のワークショップを行いました。
テーマは<郊外都市長岡京の現状と課題>

京都ゲストイン長岡京という竹をテーマに建築された
町家の宿泊施設で竹かご作りのワークショップ。

こちらは町家を活用されてるモデルとしてご紹介しました。
参加者には京都大学で竹、環境、建築を学ぶ留学生や
地元高校にて英語を教える先生など外国人ゲストを招き
多文化交流を行いました。

昨今、少子高齢化後継者不足による外国人労働者などの
問題がありますが、ここ長岡京でも市民と外国人との
交流の場が必要とされ、市役所の担当職員の方も参加され
共に学ぶ機会となりました。

言語に関しては片言の日本語、英語であっても竹を通じ、
ある程度のコミュニケーションができ交流の入り口機能としては
手ごたえを感じました。


庭造り 梅鉢園(うめばちえん)
京都長岡京市
http://umebachien.jp/
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