「橘始黄(たちばなはじめてきなり)」
橘の実が黄色く色づく頃となりました。橘は冬でも青々とした葉の常緑樹です。
古くは、古事記や日本書紀にも記載されており、「不老不死」の実、「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」と言われているのが橘です。
「橘は実さへ花さへその葉さへ
枝に霜降れどいや常葉の木」
と聖武天皇も詠まれております。
また、セロリやカマスが美味しい時期です。「カマスの焼き食い一升めし」という言葉があり、カマスの塩焼きが一匹あれば、ご飯が一升でも食べられると言うほど、カマスの塩焼きは美味しいものとされています。産卵前後の時期は、いつでも美味しくいただけますが、やはり秋から冬が、脂も乗り、刺身や酢〆でも美味しくいただけます。
木枯らしも吹き、気温もグッと下がって参ります。体調を崩されませんよう、お過ごし下さいませ。