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蘭深山にて香る

11月に入りました。
梅雨が明けてからの長雨で、随分と作業の方が遅れておりますが、年末に向けて社員一同、全力で追い込みに入っております。
先日仕事に向かう途中で、民家にアルミフレームのハウスが造られ、中でセッコクを栽培されていました。私も昔は、山野草愛好家の方と一緒に丹波の山へセッコクの採取に行ってました。現在はしておりませんが、一時期は凝って栽培していました。
セッコクは江戸時代から愛好家が多く、なかなか奥深い植物で、はまるとキリがなくなります。この山野草愛好家の方は、庭師としての腕も良く、私も昔はよくお手伝いに呼んでいただいてました。郊外のお客様が多かったので、その時に一斗缶を積んで行かれ、剪定したマツなどを燃やして、暖を取らせてもらっていました。今では、庭で何かを燃やすという事は許されませんので出来ません。昔は、この様に庭で焚火をして暖を取らせていただいたり、施主さんが、「これ飲んで体温め」とコップ酒を出して下さったりした事もあります。
デンドロビュームは時々購入し、自宅で観賞してますが、今は、仕事に追われて趣味に興じる時間が取れません。時間が出来れば、何か始めたいと思います。
「蘭深山にて香る」丹波の山で人知れず花を咲かせているセッコクに想いを馳せている日々です。