【web講座】 『キッシュをより美味しくいただく方法』−プチ・ラパン

こんにちは。長岡京市役所前ロングヒル『タルトとフランス菓子の専門店 プチ・ラパンのオーナーシェフ友田です。

今日はケーキ屋なのに【お料理 カテゴリ】でのweb講座です。

当店ではお惣菜タルトである『キッシュ』を販売しています。そのおいしい召し上がり方を本日はレクチャーいたします。


  1. 1.そもそも焼きたてがおいしいのか?
  2. 2.【待ち時間別】キッシュがおいしくなる温め方
  3. 3.【タイプ別】キッシュの食べごろ温度

1.そもそも焼きたてがおいしいのか?

ピザの場合を想像してください。冷え切ったピザがおいしいでしょうか?同じように温めなおしたピザは?

一方『キッシュ』の場合ですが、お店によって使う型が異なるために高さがいろいろなものがあります。

ピザと違って高さのあるものはその全体がなじんで落ち着き、調和するまでに少し時間が必要となります。

あくまでも私の個人的な考えですが、背の低い『キッシュ』ほどピザに近い状態にあり、背の高いものは冷蔵庫で一晩寝かしたほうがすべての素材が一体となっておいしくなります。

2.【待ち時間別】キッシュがおいしくなる温め方

T-たっぷりと時間なあるときは

低温のオーブン(160℃)で10分ほどかけて暖めるのがお勧めです。

高温のオーブン(200℃程度)やオーブントースターでは外側に当たる熱が強く、外側が焦げ始める温度になっても中心部分は冷たいままになる恐れがあります。

ただし、背の低い『キッシュ』の場合はアルミホイルで包んでトースターに入れるとか高温のオーブンで外側をかりっと焼いても中心部まで十分温まるでしょう。

U-なるべく早く温めたいときは

電子レンジを使って20秒から40秒ほど温めるのがおススメです。

レンジのメーカーや出力によって時間が変わりますので、なれるまでは10秒ずつ様子を見ながら温めてください。

レンジなんか使ったら生地がヘニャっとなるんじゃない?とご心配ですか?

なるべく早く温かいうちに食べきってください。冷えてしまうとあなたの心配が現実のものに。。。

V-とにかくすぐに食べないといけない時は

冷蔵庫から出しいたてをすぐにいただきましょう。下手な温め方をするよりもずっとおいしいです。

ただし、この冷えたまま食べるという少し裏技的な方法は『キッシュ』の素材によって向き不向きが多少存在します。

それでは、次の項目3でそのことについて見てみましょう。

3.【タイプ別】キッシュの食べごろ温度

それは、ズバリ『チーズ』が入っているかいないかで決まります。

チーズが入っているものは温かいほうがおいしいですし、入っていないものは冷たくてもおいしくいただけます。

またまたピザに登場してもらいましょう。たっぷりチーズのかかったピザの冷えた姿を想像でききますでしょうか?やっぱり、焼きたて熱々のほうがおいしいに決まっています。

一方、『キッシュ』はと言いますと、当店が販売する『ジャガイモとハーブ』などチーズの入っていないものは冷蔵庫から出したてのキンキンに冷えたものがおいしいんです。

さて、プチ・ラパンの『キッシュの温め方講座』はいかがでしたか?これを言っては元も子もないですが、おいしさの基準は人それぞれですので、皆さんもこの講座を参考にベストな温め方を見つけてくださいね!

【筆者略歴】長岡京市に生まれる。三菱電機京都製作所内の若草幼児園を経て長岡第七小学校、長岡第二中学校、西乙訓高等学校を卒業後、岡山大学文学部にてフランス文学を学ぶ。大学を中退してフランス料理、フランス菓子の道に。レストラン、ビストロ、ホテル等に勤務の後、2007年に『プチ⋅ラパン』開業。

【店舗情報】
タルトとフランス菓子の専門店『プチ・ラパン』
京都府長岡京市開田3丁目3番10号ロングヒル内
075-951-0086
http://www.yorozuyanet.jp/y1566/