こんにちは。
京都 長岡京から心を元気にする和菓子職人『菓子処 喜久春』のなさきと申します。
和菓子って本当に一年中楽しめますね。季節や行事、人生の節目にも、地域独特の和菓子なんかもあり和菓子作りに携わっていてもへぇと思うこともしばしば。
今回は9月15日の十五夜について
もともとは農耕行事の初穂祭として、収穫したばかりの作物を供え神に感謝して
その夜の満月を愛でていたといわれています。
また、9月ごろ収穫される「芋」をお供えすることから別名「芋名月」とも呼ばれています。
暦が普及する前は月の満ち欠けが人々の暮らしに農事に密接に関わっていたんですね
旧暦8月15日の満月の夜、お月見団子と芋などの畑作物や果物を供え、
ススキを飾って月を祭ります。
ススキには魔除けの力があるとされ、お月見には欠かせないもの。
この日だけはお供えしたお団子などを子供たちが盗み食いしても良いといった風習もあり、
多く盗まれたほうが縁起が良いと考えられていました!面白いですね−
関東のお客様が来られたとき、「月見団子」を見てあんこが巻いてあるーっと
大変びっくりされていました。
関東と関西、ところ違えば和菓子もちがう
関東は満月のようなまん丸のお団子を平年は12個、閏月のある年は13個お供えします
関西は写真のようなお馴染みの月見だんごをお供えします
あんを巻いて楕円の形にしてあるのは「里芋」の形を表現しています
和菓子の意味を知って「月見だんご」を食べると
お月見の日がより深く、楽しめるのではないでしょうか
京都府城陽市に生まれる。長岡第4中、明徳高校、大谷大学短期大学部卒業後、 和菓子の道へ 京都府内の菓子店で修行の後、実家の菓子店「喜久春」へ勤務 父の指導のもと安心安全の和菓子作りに携わっている。 和菓子製造1級技能士のほか、全国菓子博覧会にて工芸菓子の作品も出品している 【店舗情報】 電話 075-955-8016 営業時間 9時〜19時 |