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中小路家「河合卯之助展」

 平成24年(2012)11月22日から25日まで向日市上植野の「中小路家」で古民具やまもとの企画で開催します。
ご来場をお待ちしています。
入場料は無料です。駐車場はありません。




 当日配布資料

作品展示数陶磁器5点、自筆はがき、「河合卯之助陶画集」原稿、その他
開催期間:平成24年11月22日(木) から 25日(日)まで
時間:午前10時から午後5時まで(最終日は午後4時まで)
場所:向日市上植野町「中小路家」
展示作品は、卯之助さんの陶画集が中心です。特に陶画集の推敲原稿の展示は本邦では初めてです。

河合卯之助氏陶歴
明治22年3月3日京都市陶工端豊の二男として誕生。
明治44年京都絵画専門学校卒業
大正5年自作木版集「伊羅保」出版
昭和3年向日窯築窯(現向日市寺戸町、現在は寺戸郵便局及び旧生協跡地)
昭和44年死去、80歳

 作陶は、京都の清水坂でされていましたが、寺戸町西野辺(当時向日町大字寺戸小字西野辺)に窯「向日窯」を築き作陶に入られました。清水坂に続き向日窯でも、赤絵、押葉陶器、天目、青磁と作陶されました。
 吉川英治、岡部伊都子、富本憲吉などとの交流も多く、当時の文化サロンでした。
 当時は、この乙訓の地で作品展も開かれましたが、今やこの乙訓で作品展などが開催されることもありません。このことは、非常に残念に思えます。
 このたび、卯之助の作品を所蔵されていた「山本重次郎氏」のご遺族山本匡利氏(現向日市在住)のご協力により開催できました。厚く御礼申し上げます。
 この展観を通じて乙訓在住の方々に、偉大な陶芸家の作品を郷土の誇りとしていただいたら幸いです。

会場:国登録有形文化財中小路家住宅(向日市上植野町下川原48電話075-921-2657)


企画:古民具やまもと(長岡京市長岡2丁目19−13)電話954-3103


当日配布資料

 ごあいさつ

      上記の写真は、昭和18年9月不二書房発行卯之助著「窯邊陶話」から

 この乙訓の地は、今から1200年前に日本の都「長岡京」が置かれていた歴史ある地である。
 歴史ある地に、卯之助は、昭和3年向日市寺戸町西野辺(当時向日町大字寺戸町小字西野辺)に「向日窯」を築き作陶した。京都市の清水坂の作風に続き、「向日窯」でも、赤絵、天目、青磁、「押葉文様」も引き継がれた。
 卯之助は1889年に京都市で生まれ、京都絵画専門学校を卒業、「白樺」の影響を受け、版画集、木彫、デザイン、俳句などの作品も生み、大正5年頃か
ら陶芸家を志した。
 作品は山野草を自由な筆使いで描いたのが特徴である。この作風にフアンが多い。
 陶芸活動はどの団体にも属さず、その作品は当時活躍していた河井寛次郎,浜田庄司、富本憲吉とは違った独自の境地で、栄達に関係なく制作を続けた。

 今回展示の陶画集の「原稿」を見て、卯之助の「下絵」(したえ)、「上絵(うわえ)の真骨頂を味わってください。
 卯之助は、陶器の制作だけでなく、俳句、俳画、デザインにも優れ、特に大正11年33歳の時、後に「陶画集」を発行する山本重次郎氏と約1カ月朝鮮に旅したが、そのとき、朝鮮。李朝、高麗の陶磁器を沢山買い、その結果朝鮮の陶磁器の影響が卯之助の作風に反映されるようになった。その旅行の陶器のスケッチも一部展示している。

 本展は、小展示であるが、充分に河合卯之助の息吹を感じていただけるものと思っている。特に版画の展示は各地で展観されているが、その原稿を展
示するのは初めてである。会場の制約もあり一部の展示となった。いつか機会があれば他の場所で全体が展示されると思う。

 末筆になりましたが、本展を展観するにあたり、ご出品いただいた山本匡利氏並びに「国登録有形文化財中小路家住宅」の中小路氏には多大なご協力を賜り厚く御礼申しあげます。
  
                          2012年11月
                    古民具やまもと代表山本榮二


  当日配布資料

河合卯之助陶歴

明治22年(1889)      3月3日 京都東山五条坂陶工端宝の長男として誕生
明治 44年(1911)     22歳京都絵画専門学校卒業
大正  4年(1915)     26歳清水新道に居住
大正  5年(1916) 27歳「伊羅保」(自刻版画集)出版
大正11年 (1922)     33歳朝鮮旅行(山本重次郎氏同行)
大正15年 (1926)     37歳「河合卯之助陶画集」発行
昭和 3年 (1928)     39歳当時の向日町に転居「向日窯」を築く
昭和 8年 (1933)     44歳「押葉陶器」で特許
昭和12年 (1937)     48歳パリ芸術・技術万博出品
昭和13年 (1938)     49歳ニューヨーク万博出品
昭和18年 (1943)     54歳9月「窯辺陶話」出版
昭和22年 (1947)     58歳「向日窯」を再建(戦争末期作陶中断)
昭和33年 (1958)     69歳陶歴50年を記念して、5月神戸白鶴
美術館にて「卯之助展」を開催。
              11月東京日本橋三越にて開催
昭和35年 (1960)     71歳随筆「あまどころ」出版
昭和41年 (1966)     77歳3月、喜寿展を東京三越にて開催
昭和44年 (1969)     80歳1月14日没、墓所妙心寺

展示作品

1.牡丹文様水差     2.蘭白磁向付    3.すみれ赤絵吸物椀

4.阿古陀振出      5.印句壺      6.柳赤絵壺

7.漆画盆        8.飴釉刻花壺    9.卯之助陶画集

10.卯之助陶画集原画   11.鶏龍山窯陶画巻  12.色絵ブローチ

13.ほたるふくろ銘々皿  14.赤絵印句壺    15.赤絵盃

16.奥梧桐象嵌扁壷    17.自筆はがき(古民具やまもと蔵)
   
18.「窯辺陶話」(古民具やまもと蔵)  19.「あまどころ」(古民具やまもと蔵)  

※1から16まで山本匡利氏蔵。上記は予定で変更することがあります。  



上記は中小路家

上記は展示の様子

※所蔵者の許可次第展示の一部を掲載します。

 中小路家ではとても素敵な、古民家喫茶室があり、軽食もあります。古民家の中でゆっくりと時を過ごすのもいいですね。

平成25年は「古民具やまもと」にて、「第2回河合卯之助展」を開催します。第2回は、「古民具やまもと」所蔵する自筆の手紙、掛け軸を中心にと思っています。お楽しみに。

※無事卯之助展が閉幕いたしました。大阪や滋賀県から、当店のブログを見て、多数卯之助ファンの方にご来場いただきました。
 今日も店のお客様数人の方から、小さい展示だが卯之助の陶器、デザインなど良く分かる構成でよかったとの評価の電話をいただきました。
 また店が所蔵する、卯之助の軸、俳画、手紙(卯之助が友人に出した手紙)など紙のものを店で展示したく思います。
 来春の連休と思っています。お楽しみください。
 ありがとうございました。