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旧日本軍山砲照準器の整備

お客様から、旧日本軍の山砲の「照準器」の整備を頼まれました。

「山砲」、「歩兵砲」は主に山岳地、市街戦に使用され、運搬は砲身、車輪、照準器を分解し、軍馬または兵が運びました。

「古民具やまもと」は、古伊万里、大聖寺などを主に取り扱っていますが、最近は幕末・明治の測量機、旧日本陸・海軍の「航空機の照準機」、「艦船の対空照準器」、「戦車照準器」、「榴弾砲照準器」、「山砲照準器」、「弾着を測定する標定機」などを取り扱うようになりました。
光学機器ですが、昔の日本の光学機器の素晴らしさに魅せられました。
店主は本当は機器が好きなのでは?。

さて、今回修理する「山砲の照準器」ですが、戦地から持って帰ってきたものでなくて、内地(国内)で訓練に使用されたものと思います。
この照準器はかなり使用されていて、ビス、ガタつきあり、致命傷はカビでレンズが曇り、まったく見えません。最悪。


早速、分解、整備に入ります。

油で固着しているのか、なかなか分解できず、ビスは折れるし、1時間かけてやっと分解。
中のプリズムを傷つけないよう、そっと、力を込めて外し、外した位置をマークし、状態を確認。
プリズムが命、傷はなく、欠損もなし。
プリズム、中のレンズはカビ、カビ。
外れなかったのは、当時の油が接着剤化していたのが原因。

蒸留水を麺棒につけ、丁寧にほこりと、カビを取ります。
最後は私の息できれいに。

油も丁寧に取ります。



一応、整備完了です。
ここまで4時間。

これからが大変で、組み立ての位置が大事。はめる位置が狂うと照準器を覗いても、
対象物が、まっすぐにならなく、変な方向に映ります。

プリズムを傷つけない様、そうといきたいが、組み合わせがキチットしているので、ほとんど遊びがない。油をつけ、力をこめてプリズムが部品にあたらないよう、力を入れ、はめます。

成功。ここまで5時間半。休憩を入れて。




外観も丁寧に錆を取り、稼働部分に良質な油をつけ、欠損しているビスも新たにつけ完了。

ビス、ネジですが戦前の時計のネジをたくさん持っていてそこから合わせます。インチでしょうか、ピッチが違うのがあります。
余談ですが、米国、イギリスは、インチですが、双方ともインチの基準が違います。