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骨董を楽しむ。講演から

2011.1.2913時から15時まで
某自治会館にて  講師山本榮二
この内容に、言葉を付け加えて説明しました。文章だけでは不十分で、意図が伝わらないと思いますが、ご了承ください。写真は削除しています。

 はじめまして、「やまもと」と言います。         
 今日のテーマは「骨董を楽しむ」ですね。骨董をみなさん集めておられますか?
少し定年前に退職し、いろいろこれからの人生を考えましたら、好きな道を進もうと思い、「骨董屋」をはじめました。
 自宅から、阪急長岡天神に近いところに店舗を構え、素人の骨董屋のはじまりです。
 いやー、好きな道と商いは別で、勉強することは山ほどあります。
 自分で購入して、自分で楽しむならいいのですが、お客様に販売するとなれば、プロとしての自覚が必要で、お客様は、信用して商品を購入されます。
勤めていたときの勉強よりも、5倍10倍のスピードで勉強です。
8年経ちますが、まだまだ勉強中です。
 でも、どの世界でも、30年勉強してもダメな人は、駄目で、10年で、30年・40年の経験者を追い抜くことができることもあります。それは、情熱を持ってその道を進むかどうかと思います。

1.楽しい骨董
 骨董を収集するには、楽しくなければなりません。
 これが、儲かるか、掘り出しものか、そればかり考えると、損した、得したの話になりますね。
 人から、特に家族から見れば「がらくた」かも知れませんが、自分にとっては大事なものです。それでいいとおもいます。
 その大事なものを集めることから、目が肥え、時には世間で言うところの良いものが手に入るようになるかもしれません。
 「時には世間でいう」のがくせもので、本来は、自分の考えで、好きな骨董を購入するのが、良いと思います。

2、骨董の知識
@骨董とは
 さて、骨董とは、一体なになのか、
 骨と董を見ますと、大言海では「骨」はごたごたしているもの。
 漢字源では「董」は大切なもの、また「骨」は物事を組み合わせている芯なるものとされています。
 わたくしの解釈では、「ごちゃごちゃしたたいせつなもの」と考えます。
 その人にとっては、大事なごちゃごちゃしたがらくたですね。                       
 骨董に対する言葉で、美術品がありますが、美術品は、現代作家の作品も含まれますね。
 その美術品に古を付け加えますと、古美術品ですね。
 骨董品よりも古美術品のほうに格があがりますね。
 古い美術品は「国宝」、「重要文化財」、都道府県ごとの「県指定文化財」などがありますね。
 長岡京市も「市の指定文化財」がありますね。美術品は、文化財につながります。
それらの、文化財が、美術品として市中に出回ります。
 明治の廃藩置県後、廃仏毀釈などで大名や寺院が所蔵していた、国宝の「油滴天目茶碗」、また興福寺の寺宝などが市中に出回り、当時の骨董商が取り扱い、現在各美術館などに収蔵されました。しかし現在も少し出てまいります。

A骨董入門
 次に、骨董の種類・定義と言いますか。どのようなものが骨董と言われるのでしょうか。
 骨董年代は、100年前のものと言われていますが、なぜでしょうか。
これは、アメリカで「通商関税法」が1934年に制定され、加盟国間の通商で100年前に製造されたものには関税をかけないとされました。そのことからアンティークは100年前とされ、現在に至っています。
 日本では明確に定義はありません。
中国では、50年前の商品を持っている者は出国時、別室に連れて行かれます。
 いろいろ述べましたが、骨董品は、古く、希少価値があるものと理解すればよいと思います。

B骨董品の種類
 さて、前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
 わたしたちの身近な和骨董では
(1)陶磁器
(2)茶道具・香道具
(3)和ガラス・灯火器(ランプ・ガラスコップなど)
(4)漆器
(5)古民具(箪笥・掛け時計・竹製品など)
(6)古裂(ちりめんが人気)
(7)絵画(日本画・洋画・木版画など)
(8) 仏教美術
(9)化粧道具(櫛(くし)・笄(こうがい)・簪(かんざし)・鏡・化粧箱など)
(10)人形(五月人形・お雛様・御所人形・加茂人形など)
(11)小物(根付・象牙細工・煙草入れ・文房具など)
(12)刀・鉄砲・鎧(よろい)など
(13)機械類(鉄道用品・測量器・顕微鏡・望遠鏡など)
(14) 玩具(ブリキのおもちゃ・幻灯機など)
(15)その他(マッチラベル・駅弁関係品・ホーローの看板など)

 これらが、和の骨董と呼ばれています。

 時間もありませんので、(1)の陶磁器で骨董品の説明をします

(1) 陶磁器
○瀬戸・美濃(陶器)
○唐津・高取(たかとり)・上野(あがの)・小石原(こいしばら)・柳原(やなはら)・星野(ほしの)・弓野(ゆみの)薩摩(さつま)・八代(やつしろ)・小代(しょうだい)・萩(はぎ)・小鹿田(おんだ)・出雲(いずも)など(陶器)
○京焼(楽焼・粟田(あわた)・清水五条坂・洛北・洛西)
○伊万里=初期伊万里・藍九谷手・古九谷手・鍋島・古印判手(磁器)
○東北・中部・関東・北陸(会津本郷・益子・笠間・再興九谷)
○畿内・中国・四国(鹿背山(かせやま)焼・春日野焼・湖東焼・古曾部(こそべ)焼・赤膚(あかはだ)焼、舞子焼・篠山王地(おうじ)山(やま)焼・偕楽園((かいらくえん)焼・砥部(とべ)焼・古万古(こばんこ)・淡路(あわじ)焼、大谷焼)
○琉球
などがあります。


○伊万里は=初期伊万里・藍(あい)九谷手・古九谷手・鍋島(なべしま)・古印判手(磁器)などがあります。

3、骨董を購入する

○たとえば、伊万里を購入します。
 伊万里は人気ですね。骨董を始める方は、まず伊万里の小皿。なます皿を購入される場合が多いと思います。
 色絵、染付け。印判、いろいろありますね。
 伊万里は、ご存知のように、有田で作られ。伊万里港から積み出されたので、伊万里と呼ばれています。
 一般的に、購入するのは12センチ位の小皿で幕末か明治初年の色絵か染付け、印判が多いと思います。
○最初は、コーヒーカップにそば猪口を購入し、ソーサーには小皿を買ってはいかがでしょうか。この辺から入っていけばと思います。

使ってみて、良さがはじめて分かります。
 まずは購入してみましょう。

○さらに少し、違うのを買ってみたい
 幕末から明治にかけての伊万里は、大変多く生産されました。
 伊万里がよく売れたのを見て、瀬戸でも、伊万里を参考にして、それ以上に量産し、現在でも瀬戸物と呼ばれています。
次に小皿が、集まりましたら、香合も欲しい、花器も、中皿もと希望が出てきます。
 小皿は、和菓子、ケーキ皿、お手塩でも使えますね。
 骨董品として購入されても、まず失敗はしません。
 小皿で現在の価格は、特によいものでない限り3500円前後で購入できます。
 価格は、人気、不人気でよく変わりますので、10数年前に購入した品物が、3分の1になったという話しはよく聞きます。

○伊万里の購入ポイント
 商品を見ながら、説明します。
 伊万里の土は、とてもなめらかで、白いのが特徴、轆轤も丁寧で、高台も山形で丁寧。
 まず呉須の色を見てみます。よい呉須ですね。
 次に、高台のきり方、仕上げですね、見事ですね。
 下絵、上絵のデザインも特徴がありますね。見込みも見てください。
 小皿の次は、6寸、7寸、8寸と進むとよいと思います。
 予算は、1万円から2万円位で止めましょう。
 このあたりになれば、信用のある骨董屋さんで購入するとよいと思います。

○古伊万里のおさらいで、古伊万里の変遷をDVDで見てみましょう。

○もう時間がきました。
今日は骨董のほんの入り口です。もうすでに経験がある方は不十分かも知れませんが。
 次回、また機会があれば、中級編でもしたいと思います。
 骨董は奥が深いです。
 好きなものを身近に置き、愛で、また日常に使うのもよし。
 古いものは歴史をもっていて、これからも50年・100年・200年と持ち主が代わっても生きていきます。
 その過程のひと時に自分が、所有し、愛でるのも、最高の満足です。心も豊かになります。

 今日はどうもありがとうございました。

ちょっと中級編
骨董を収集がはじまり、しばらく経つと古いものが欲しくなりますね。
 明治のお皿、次に幕末、江戸中期、元禄、初期伊万里と深く沈みこんでいきます。
 美濃や唐津、織部、いや京焼もほしい。1楽2萩3唐津と覚えたら、それも欲しい。
箱、あて箱・安全箱よりも共箱が欲しい。
 江戸よりも桃山が欲しい。と際限なく骨董の収集が続きます。
 桃山の茶陶は最高です。それがほしくなります。ここでえらい目を受けます。
 桃山がその辺に簡単にある訳はありません。
 初心、初心。古さよりもその品物の「品格」、「美」を知ること。

古民具やまもとにリンクします。