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西国街道、道中小物展 江戸の旅 「中小路家住宅」4/29更新

 2010年2月14日(日)向日市、長岡京市、大山崎町にて「おとくに大好きフェスタ」のイベントの一つとして、向日市寺戸公民館「おもしろ西国街道展」が開催されました。
 「おもしろ西国街道展」は、向日市の大正・明治の写真展と「西国街道道中小物展」です。、そのうち「西国街道道中小物展」について、当日1日だけの展示だったので、、見に行けなかったとの声を聞きました。小物は「古民具やまもと」のコレクションですので、ブログ上で「西国街道、道中小物展」をします。


1.西国街道の成立

 
 西国街道は、江戸時代の山陽道です。京都から西宮の間の道を「山崎道」(やまさきみち)と言いました。
 古代、律令時代、大化改新(645年)以後、地方の役所への道が整備され、国の主な道、五畿七道が定められました。
  五畿七道の五畿は和泉国、摂津国、大和国、山城国、河内国です。七道は東海道中路、東山道中路、北陸道小路、山陰道大路、山陽道大路、南海道小路、西海道小路、(後に北海道が定められ八道)
  その一つが、山陽道です。道の幅は江戸時代の街道よりもかなり広かったようです。
山陽道は、奈良時代、長岡京時代、平安時代を通して、九州太宰府への重要な国の道路でありました。

江戸時代に入り慶長9年(1604年)に日本橋を起点に東海道、中山道、甲州街道、奥州街道、日光街道の五街道が定められ、西国街道は五街道の枝道、脇街道として整備されました。
西国街道は、京から大阪を経由しないで高槻、西宮を経由する下関までの街道、山陽道の呼称です。
 江戸時代までの道路の幅は、約1間前後(1.8メートルから2メートル)で、寺戸の深田川の橋は、少し広く約3メートルだったようです。現在の西国街道は、府道67号、国土軸としては国道171号が京都から西宮まで通じています。

江戸時代の旅は、「一生に一度伊勢を見たい」の願いから、老若男女を問わず伊勢参りに出かけました。
でも、本当の気持ちは、旅が目的で、伊勢参りに要した日数は、15日から30日と言われています。
江戸時代の日本の人口は1800万人くらいで、1年間で約42万人が伊勢参りをしたそうです。(享保3年1718年伊勢山田奉行が幕府に上申、『神崎宣武著「江戸の旅文化」から岩波新書』を参考)
東国(とうごく、関東)の人は、伊勢参りから大和、京、大阪などの寺社仏閣めぐり、西国(さいごく、岡山、広島、山陰、四国、九州方面)の人は、伊勢から名古屋、日光、江戸、善光寺など寺社仏閣めぐりをしました。
当時の人は、現代と同じように、旅の本「道中独案内図」などを事前に見て、旅行の情報を得ました。


2.道中小物 (町人の)(写真をクリックしますと大きくなります)

当時の旅は、できるだけ荷物を軽くし、二つの行李に携帯品を入れ、それを振り分けにしました。では何を携行(持ち物)したのでしょうか。(展示品の一部から)
  1.路銀(ろぎん、旅に必要なお金) 江戸時代のお金
 
2.丸薬(がんやく、くすり) 江戸時代

          3.道中弁当箱

         4.道中提灯

     5.ろうそく立て  江戸時代
   6.道中矢立て 江戸時代


 
   8.財布    江戸時代


            印鑑  江戸時代
 
10.方位磁石(大店が持っていた)江戸時代

 
 12.道中案内・地図 江戸時代
 
  
  14.煙草入れ  江戸時代

   16.道中手鏡(女性が使用) 江戸時代

 
   17.商売人の道中秤  江戸時代
 
  18.女性の化粧道具コウガイなど江戸時代
 
旅籠(はたご・今の旅館)に着いて、泊まる部屋は大部屋です。向日市の富永屋にも大部屋が残っています。
食事は、たいてい貧しいものでありましたが、伊勢参りで伊勢に泊まったときは
家で食べられないような豪華な食事が出ました。
下着は、自分で洗って泊まる部屋に紐を張り干しました。乾かないときは、旅を
しながら、二人で洗濯物を紐に掛け、干しながら歩きました。
  おみやげも大事でした。江戸時代は歩くので、お土産は小さなものとなり、寺や神社のお札や、大津絵、名所の木版画などを買い求めました。
  旅の途中で亡くなる人も多く、旅は大変でまさに今生の別れ気持でした。
西国には関所はありませんでしたが、江戸への街道は関所があり、「道中手形」が必要で、特に「女手形」を貰うのは大変だったそうです。
この展示を通して、町人の「旅の思い」を感じていただけたら幸いです。

2010年4月25日から5月2日に「向日市上植野町下川原の中小路家住宅」にて、五月人形展が開催されます。「この小物展」も再度整理して、展示します。詳しくは「中小路家」のホームページをご覧ください。(中小路家検索)
中小路家での道中小物展の準備をしています。お楽しみください。


              中小路家発行のチラシです
              クリックすると大きくなります。

追記:向日町東ノ段にありました、「健脾丸」の看板と薬袋も中小路家で展示します。




















マウスを左クリックすると写真が大きくなります。 

徒歩での推薦コース

阪急西向日で下車。西口に出ます。小さな駅ですが、出口に化粧品店があります。
化粧品店の横に幅1間位の道が西に延びています。
あたるところまで約300m、京都で言います「どんつき」です。どんつきの道が「西国街道」です。左に折れて、150mくらいで右にまわる道があります。50m先に、交差点が見え、向日町郵便局が道の向こうに見えます。
信号を(車に注意して)渡り、郵便局の前を左に行きます。4・500メートル先に阪急のガードが見えます。そのガードまで歩きます。
阪急ガードまで来ると、やや右にいき、小さな橋を渡ると、もう200メートルで、「中小路家住宅」です。江戸の西国街道沿いに旧家です。行かれる価値はあります。
「中小路家住宅」から、有名なぼたんの寺「乙訓寺」まで、25分くらい。いいコースです。そこからマイクロバスが有料ですが「霧島つつじ」の長岡天満宮手前まで行きます。(昨年は片道100円)
いいコースですね。花の好きな方は、是非来てください。
ちなみに「中小路家住宅」は5月2日までです。
                          (無断転載禁止)
                          (古民具やまもと記)
古民具やまもとにリンクします。