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5.他の店の方が安かった

5.他の店の方が安かった

  久しぶりに、京都の伏見のパルスプラザの大アンティークフェアに出かけた。
阪急河原町から東へ、500メートル位か、京阪四条に到着。
 もう少し東に行き北に入ると新門前、古門前の骨董・古美術の店がある。今日は時間があれば、帰りに立ち寄ろうか。
 もう、8時半。早く京阪墨染めに行き、無料バスに乗り会場に行こう。駅で朝食のパンと牛乳を買い、リュックに詰め京阪に乗車。もうテレビカーもない。川端通りの京阪は地下に潜り、なにかしらさびしい気持ち。

  墨染めに到着すると、もう大アンティークフェアに来たコレクターでいっぱい。
  「こんにちは」
  「山本さん、こんにちは。何かいいものを捜しに。」
  「斉藤さんも。」
  コレクターとしては、大切な仲間。情報交換として仲良くしたい。が、競争相手。いややなー。私は例の店に行き金平糖のガラス瓶をゲットするつもり。まけへんで。
  「山本さん、今日はどの店に。」
 「145Aの○○の店に、三田を見に。斉藤さんは。」
  本当は、金平糖の瓶を買いにいくんやで。
 「いや、鉄道のガラスの茶瓶が入っている店に行きます。」
  ええ、ガラスの茶瓶があるって。欲しい。25000円くらいか。
  「斉藤さん、それ買うの。」
  「うん、業者から電話があり入ったって。35000円。大正やて。」
  無理や。小遣いでは無理。30000円にならないか。あせるな。

 バスが入って来た。出来るだけ後ろに乗らず前に座り、プラザに着いたら。小走りに歩き、人よりも早く入り口に並ぼう。
バスが会場に到着。走るとかっこが悪いので。気持ちを抑えて。なんとか前のほうに並べた。斉藤さんは。あ。わたしの5・6人後ろ。やった。
 「斉藤さん、後ろやね。」
 「山本さん、歩くの早いね。お昼カレーでも一緒にたべようか。」
  「いいよ」
  10時会場5分前。さあ。ダッシュ準備。金平糖を先に買いに行くか。先に茶瓶を買いに行くか。頭の中が混乱。ええ茶瓶だ。斉藤さんごめん。

 10時会場。いらっしゃいませ。2階もありますのアナウンスの声を聞きながらダッシュ。他の人も走っていく人がいる。あ!斉藤さんが前にいる。ええどうして。あかん。もう主人と話しているやないか。あかん取引成立みたい。

 ああ、金平糖の瓶、急がないと。145Aの店に。
 「お早うございます。電話で知らせて貰った瓶、金平糖の瓶はどれですか。」
  急いできたため心臓がどきどきする。主人にさとられたら、欲しいと思われる。冷静に。
 「これですか。いくらですか」
 「最近値も下がってきて、前は20000円しましたが、山本さんやし、17000円でいいです。」
  値札は20000円。
  大正か、昭和初期化。この招き猫の瓶は持っていない。ゲットだ。すぐ欲しいと思われないため。店のほかの商品を見よう。
  後ろで、聞いた声がする。
  「ご主人20000円、これ貰うは。負けて」
  ああ。「それはわたしが貰う予定で、」
 「あ、山本さんや、うーん譲るは」
  「ありがとう。」
 17000円で手に入れた。
  「ちょっと他の店を見てくるは。お昼12時半に。食堂に」
  ああ良かった。斉藤さんに取られなくて。17000円を支払った。

  他の店に、ぶらぶら巡る。

  お昼になり、食堂へ。
 「山本さん、さっきの瓶いくらで買った。」
 「17000円や」
 「ふーん、あれから他のガラス瓶を捜しに回ったら、偶然同じ瓶があって、交渉したら、14000円で買えた。」
  ええ、14000円。
 「どうして、そんなに安く買えたのか。」
 「その店は、ガラス瓶を扱っていなく、磁器が主に扱っているので、早く離したいから、安く買えた。」
 がっかり。3000円の差は痛い。なにか気が抜けた。朝早く起きてきたのに。

 このような場面が、よくありますね。
  京都市内の骨董店を丁寧に見て歩くと、同じものが偶然あり、値段がかなり違うこともあります。
 もう少し安いのがあるかもしれないと思い、捜している間に売れてしまうことがあります。
  お客様が商品を持っておられ、値段の交渉をされ、「少し値段があわなく、少し考えます」と言って、商品を置かれた瞬間、脇から手が出て、「これを購入します」との声が聞こえ、手に商品を持って居られることが多々見ます。
  購入をあきらめ「もう少し考えます」と言って商品を棚に戻した瞬間、交渉権は放棄したことになりますね。
 ただ店主も、お客様が手に取っていなくても、商品を前にして値段の交渉が続くか、商品の前で購入するか迷って居られるときは、他のお客様が欲しいといわれても、「少し考えて居られますから、お待ちください」と言います。
 明らかに、その時点で交渉が終われば、次の人に売ります。
時たまパルスプラザなどで、「一周してきますので、置いててください」と言われるお客様が居られます。
 予約金・手付金とでも言いますか、わずかでもお金をおいておかれたらいいのですが、言葉だけでは、わたしは「他の人が欲しいと言われたら、売りますので。」とハッキリ言います。

  先ほどの店のように、普段扱っていないものが入荷した場合、早く売りたい店もあります。その場合は他の店よりも安く小売価格を設定することもあります。
店売りの場合は、立地条件、社員などがいる場合は経費が高くなり、それが価格に反映することがあります。

 よく、あそこの店は高い、とても高い、逆にあそこの店は安いとの声を聞きます。骨董・古美術の価格は、最終的に購入者が納得して決めるのが原則です。
 欲しい方は、いくらでも、また少し予算が超えても購入されますし、いらない方は、いらないのがこの世界。

  生活必需品ではありませんが骨董・古美術は、心を豊かにしてくれます。国宝・重要美術品は美術館などに収蔵・展観され、それを鑑賞することができますが、自分の物にはとてもできません。
 しかし、それに近いものが手に入るかもしれないのが、骨董・古美術の世界です。ひょっとしたら、とてもよいものが手に入るかもしれない。この気持ちがこの世界です。夢があり、知的ゲームかも知れません。
知的ゲームって?。購入者の骨董・古美術への知識が購入時に試されることでしょうか。


  ○値段は自分で決め購入する。自己責任ですね。
  ○資産を増やす目的ではなく、夢を買うつもりで、楽しみましょう。
  ○掘り出し物は、なかなかありません。相場より安いからといって飛びつ      かない一呼吸。一呼吸。
  ○何でも相談でき、勉強ができ、安心して購入できる店を持つことです。


             大聖寺南蛮人七寸皿明治
                     古民具やまもと  09,11,1
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