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骨董よもやま話No3仕入れその2

 業者市(いち)の仕入れ

恭賀新年

今年は、丑年です。ゆっくりと大地を踏みしめて歩きたいと思います。

 
 京都では、初の骨董市は東寺でのガラクタ市ですね。1月4日です。
 各地でも骨董市が開催されます。

 業者の方は、仕入れに大変苦心されています。何でも仕入れては良くありません。
 店売りが中心の業者、各地で開催されるアンティーク祭への出店が中心の業者の方も含め、仕入れに苦労されています。
 
 業者が集まる「市」(以下「業者市」と呼びます。)で仕入れる場合があります。
 業者市での扱う商品は、古伊万里が中心の市、陶器が中心の市、古民具が中心の市、古美術品が中心の市、家を壊した時のとりあえず売れるものを扱う市、など様々です。いずれも市の開催者の性格が出ていて、せりをしていても楽しいものがあります。
 古伊万里が中心の市でも、扱うものは陶器あり、古民具あり、漆器ありでどこの市でも取り扱う商品は同じで、古伊万里の出品が多いと言う事です。
 
 やまもとが参加する市での1日です。例
 市の開始時刻は、いろいろです。例えば10時開始ならば、少なくとも30分前に、到着します。車で行く時も、電車に乗っていく時もあります。

 10時に到着して、会場での座布団の上に、目印を置きます。開催者、帳場の人に挨拶をして、また知り合いの業者さんと店での売れている商品の現況交換をします。
 そうそう、座布団の座る位置は、古株はせり台に近く、新参は椅子か遠くに座ります。わたくしは開店して6年近くなので、じわじわとせり台の近くに進んできました。
 古民具やまもとの専務さん(妻です)は、先輩で8年目。
 しかし、最近、退職後の骨董屋さんは、はじめから真ん中に座れる方がでてきました。他の人より多くから当然との思いでしょうか。仕方ありませんね。わたしは多く買いませんから。
 
 さて、せりが始まる前に、雑談は止めて、真剣に品定めをします。これは店に合うのか、お客様の顔を思い浮かべ、商品よりも自分のコレクションにするのか、頭の中をぐるぐる回し、小売価格を想定し、せりでの落とす値を、決めノートに書き込みます。数が多いのでノートに書き込まないと、うかつにも見過ごすことがあります。

 時代、産地は、など不明なこともあり、サブノートをこそっと開き、確認をしたり、知り合いの欲しい商品に強い業者さんに聞きます。

 せりが始まり、開始の鐘がなります。そうそう中央市場のせりに似ていますね。
 努めて、冷静に自分が欲しい商品が箱に入れられ、前に通過するのを待ちます。「来た来た」、心で再度ノートを確認し、欲しいと思われないようにしますが、されは蛇の道はなんとやら、他の業者さんは、この商品は古民具やまもとが欲しいと思われています。
 それを、別に今日はいらないような素振りで、声を出すタイミングを計ります。いやこの時は楽しいですね。わくわく、はらはら、落札できない時の腹立ち、うまく落札できた時、醍醐味です。
 時には自分の落札予定価格より、高く加熱して、落札する場合があります。利益がほとんどない時もあります。
 この市での様子は、古民具やまもとの様子ですが、他の業者さんも同じような感じではないでしょうか。

 落札した商品は、丁寧に包み、店に持ち帰り、磁器はきれいに洗い、ほかの商品も再度、傷などをみます。
 そして、古民具やまもとでは値札を貼り、棚に陳列をしたり、一旦仕舞って置くこともあります。

 四季に合わせ、店の商品陳列も変えます。

 私は、店舗にいる時も、自宅に帰っても常に仕入れのことを考えています。
 お客様に喜んでいただける商品をどこで、どのように仕入れようかと。
 店は、週2日の開店ですが、仕入れは、近畿一円回っています。サラリーマン時代は、有休もありましたが、退職してから、ほぼ6年、1週間休みなしで頑張っています。妻・専務さんと呼んでいますが、の応援のおかげです。
 私団塊の世代も頑張っています。これからもお客さまと一緒に商品の研究をしたく思います。よろしくお願いいたします。


※セキュリティ上コメントの書き込みができないようにしています。ご了解ください。

  
 

骨董よもやま話 NO3仕入れその1

 よくどこで仕入れるの、とお客様から聞かれます。
 骨董の世界では、仕入れ先を教えるのは、タブーなのか、余り仕入先を教えないようです。本来は仕入れ先は企業秘密です。
 わたしは、店のお客様、京都の伏見のパルスプラザの骨董祭、アンテーク祭などのお客様には仕入れの話をします。
 やはり、購入した品物が、どのような経緯でと知りたいのが普通と思います。
 差しさわりのない程度で書いてみます。
 
 わたしは、業者の市、個人の所蔵家、また地方への初出し(うぶだし)が主に仕入先となります。いずれの時も公安委員会の許可書を常時携行しています。この許可書は警察を通じて貰います。この許可書がなければ、購入はできません。
 
 さて、許可書を持っているからと言って、業者市のオークションには簡単に参加できません。たいていの市は、知り合いの業者さんに紹介して貰ってから参加できます。
 
@業者の市(いち)
 許可書を持っている業者が、市を主催する業者に、市の参加を申し出て、市のオークションに参加します。
 許可書を貰った時点で、もうプロです。間違って買いましたとは言えません。せりが始まる前に品物をよく見ておきます。
 さて、私は、事前に品物の傷などの状態をみて、自分の好きなもの、お客様の顔を思い浮かべながら、チェックをします。
 そして、自分でせりの落札価格をあらかじめ想定して、その品物がせりにかかるのを待ちます。
 自分の思う価格で落札できることもあり、少し加熱して高く落札することがあります。
 うまく落札できた商品を店に持って帰るときは、童心に帰ったようにうきうきしまね。
 店に帰り、商品をきれいにし、当面は店で陳列をします。

A所蔵家から購入
 コレクターですね。良いものを所蔵しておられる方が多いです。その方から購入することもあります。
 うまく話がまとまれば、よいものが手に入ります。しかし購入価格面では難解です。コレクターは、苦労して手に入れた経過を覚えておられ、なかなか手放されません。良い関係、信頼ですが、まずそれから始まります。

B初出し
 先代が収集されていた大切な品物を手放される場合があります。高価なものも時にはあります。
 有名書店の本に掲載されている品物に出会うことがあります。美術品に出会うと買う交渉以前に、感激が先に立ちます。 
 たいていは、知人の紹介でお伺いすることが多く、接遇に気を使います。
 価格面で、不調に終わっても良いものに出会えれば、それはそれで満足です。


 また、普通に電話がかかってきて、お話をお聞きし、まれに始めて訪問することがあります。この場合は、仕入れ商品の購入が困難な場合が多いです。困難とは骨董品ではなく、フリーマーケット的な品物が多く、引き取れないものが多いです。そのため店では、原則として一般には買い取りはしていません。

 一人で仕入れをしますので、できるだけ効率よく活動できるようにと心がけています。
  
 余談ですが、以前開店から3年経過したころ、ちょっと気が慢心して、もう店も軌道にのり、何とかやっ行けると思ったのが失敗。大きく仕入れに失敗しました。
 店も、午後4時になり、閉店の準備をしていた時、電話がかかり、古い蔵のものを整理したい、あなたの店にはじめて電話をした。他の業者には電話をしていない。とのこと。
 古い屏風、鎧、槍、刀、蒔絵の箱などある、電話の向こうの声に、紹介以外買取はしない方針なのに、欲が出て、来週にいきますと返答をしました。
 すると、今日夜に、近所に知られないように来てほしい、とのことで近所に知られないようにそっと売却だなと、かってに解釈して行きました。 
 地理には少し自信もあり、聞いたとうり車で走ると、山の中へ。おかしいな、最近、変な人も店に来たことがあり、一人できたのは失敗かなと思いつつ、欲が車を走らせ、昔からよく知っている山の中の集落にでました。
 ああ、ここは伝説の平家の落ち武者集落で、以前勤務していた時、某大学の先生に頼まれ、民家調査にきた場所だと思い出し、(実は勘違いで、その調査は3キロほど隣の集落)金持ちが多いと思ってしまった。
 その家だけでなく、周りの家も大きく長屋門も大きく、これはなにか良いものがあると心からまた思ってしまった。 
 もう欲で、欲でお宝発掘の思い。
 玄関のチャイムをならすと、静かにして入ってください。静かに入ると、薄暗い電球の下に、屏風が4双、なかなかいい。江戸時代はあり。蒔絵台も上品、鎧、槍も時代がありそう。
 電球の光なので、屏風もよく細部まで見えない。とりあえず槍、刀、鎧は扱っていない旨申し述べ、屏風など良いと思い、交渉に入り、5点ほど大枚はたいて帰りました。
 今思うと電球だけは、変ですね。 
 携帯の電池はなくなるは、家内(専務さんと呼んでいます)は、携帯が繋がらないので、大変心配をして知り合いの骨董屋さんに電話をして、骨董屋さんもおよそ場所を知っているので、出かけようと準備をされていました。皆にずいぶん迷惑をかけました。
 店に品物を置き、自宅に帰り、落ち着くとなんと無謀な行動をしたかと、反省以上の大反省です。  
 もしも、仕入れのお金が目的だったら、と思うと今も反省です。
 それ以後、一般の買取はしていません。

 その仕入れの品物ですか、欲で買ったものは、当然大損害です。


追記:お客様からは、コメントの書き込みができないとの声がありますが、返事を 書くのが大変で、今のところお許しをお願いいたします。

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